遠藤周作 新潮社
大内に代わる北からの脅威・毛利の勢力を排除し、北九州六国を従えて九州探題となった大友宗麟。だが、南から新たに島津の手がのびる。 内外の敵との戦いに疲れ、執拗に切支丹排斥をとなえる妻を離別した宗麟は、もう一つの心の王国を求め、洗礼を受けてフランシスコとなった。 戦国の世に西洋と正面から向き合った九州豊後の王・大友宗麟を描いて、切支丹の時代に熱い挽歌を奏でる。
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