遠藤周作さんの執筆された作品を紹介しています。
銀行員隆盛、その妹巴絵の前に風の如く姿を現したフランス人、ガストン・ボナパルト。
ナポレオンの末裔と称する見事に馬面の青年は、臆病で無類のお人好し。 曲がったことはしないが、行く先々でその生真面目さから珍事を巻き起こしていく。
そんな“おバカ”な一方で、彼は出会った人々の心を不思議な温かさで満たしていくのだった。
心を優しさで満たしたい時に読む一冊。