遠藤周作 小学館

こころの風景 なつかしき人々 〈1〉

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こころの風景 なつかしき人々 〈1〉
【発売:1996年9月】

藤周作のシリーズ「こころの風景」の第三冊目です。
「戦国夜話」「風の十字路」に続く「なつかしき人々1」は著者の青春時代から近年まで、出会った人々との交友を綴ったエッセイ集で、新聞、雑誌、月報などに発表したものをまとめたもので、初めての単行本化です。
青年期、フランス文学を志した著者の前に現われた詩人・野村英夫氏への追憶は、軽井沢の美しい四季と交じり合い、澄みきった空気が伝わってくる名文です。
文学の先輩としての梅崎春生氏と過ごした高原での一夏の思い出は、著者の愛情あふれる語りのため、優しい細やかな感情の持ち主、梅崎氏の意外な素顔が伝わってきます。
伊藤整氏を団長に、A・A会議に出席した折の話では、副団長野間宏氏が登場し、弁慶のような姿で困難やトラブルを処理していく姿がたのもしく、同行者たちの行動が生き生きと描かれています。
三浦朱門の代父(カトリック信者にとって生涯、心の父とする人)としての著者の言いたい放題には思わず笑いを誘われます。
全三十三篇を通じユーモアと愛情あふれる交友抄は読む人の心をなつかしくさせてくれるでしょう。

フランス文学に傾倒した孤独な青年を作家に育て上げた幸せな出会い。

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遠藤周作のプロフィール

小説家、批評家、戯曲作家。
1923年3月27日 -1996年9月29日
慶應義塾大学文学部仏文科を卒業。1950年にフランスへ留学。帰国後は批評家として活動するが、1955年半ばに発表した小説「白い人」が芥川賞を受賞し、小説家として脚光を得た。第三の新人の中心人物。キリスト教を主題にした作品を多く執筆している。著者に『白い人・黄色い人』『沈黙』『海と毒薬』『深い河』『王妃 マリー・アントワネット』等の作品がある。

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